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ライフ #再開発されない街

「免許ブームで大繁盛も衰退」「漁業権も手放し活気消滅」…免許持つ都民がうっすら知る街・鮫洲の"意外と栄枯盛衰"な歴史

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鮫洲
品川区の鮫洲はなぜ再開発されないのか?(写真:筆者撮影)
  • 坪川 うた ショッピングセンター研究家・ライター
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大井町では、1981(昭和56)年に「大井町駅周辺地区再開発基本構想」、1987(昭和62)年に「大井プレイス構想」、2011(平成23)年に「大井町駅周辺地区まちづくり構想」、2020(令和2)年に「大井町駅周辺地区まちづくり方針」が策定され、再開発が進められてきた。

しかし鮫洲はマスタープランにおいて、地域生活拠点にすらなっていない。

旧東海道に関しては、1988(昭和63)年に旧東海道品川宿周辺まちづくり協議会が設置され、1994(平成6)年に「旧東海道品川宿周辺整備基本構想」が策定されたが、その内容は歴史的な街並みを保全・整備するものであって、大規模開発を進めるようなものではない。

再開発の必然性が生まれなかった街

鮫洲は大井町と品川シーサイドに挟まれ、4駅先には品川駅がある。再開発が進むこれらの拠点に囲まれた立地は、裏を返せば、大規模な商業・業務機能を担う必要のない立地でもあった。買い物をする場所も、働く場所も、隣の拠点が引き受けてくれるからだ。

だから鮫洲では再開発のフックが働かず、品川区のマスタープランでも拠点に位置づけられなかった。

将軍に鮮魚を納めた猟師町であり、やがて運転免許試験場の街として旧東海道を中心に賑わいを見せた鮫洲は、高層ビル群に置き換えられる必然性が生まれないまま、今の姿にたどり着いたのだ。

参考文献
日本経済新聞社婦人家庭部『街道今昔 趣味の宿場めぐり 上』1962
東京都内湾漁業興亡史刊行会『東京都内湾漁業興亡史』1971
春秋社『岩本素白全集 第2巻』1975
明玄書房『関東の生業 2』1981.9
竹内重雄『東京あれこれ 大正風俗スケッチ』1987.5
石川利夫『昭和の風景 蒲田・羽田界隈と京浜電車』1993.2
平野栄次『品川区史跡散歩』1993.7
品川区立品川歴史館『品川歴史館常設展示ガイド』1997.3
三浦一男『ガイド京急各駅停車と鎌倉物語』1998.5
品川区広報広聴課『広報しながわ』2006.5.21
品川区都市環境事業部都市計画課『品川区まちづくりマスタープラン 輝く笑顔住み続けたいまちしながわ』2013.2
品川区広報広聴課『広報しながわ』2014.8.1
編集委員会『大井第一マイ・タウン21 8月号』2015.7.20
品川区都市環境部都市計画課『品川区まちづくりマスタープラン 輝く笑顔住み続けたいまちしながわ』2023.3

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