アップルの場合、開発環境がなかば強制的に変わっていき、自然と新しい要素に対応したアプリが多くなる……という傾向はある。また、新しい有料アプリを試す人の割合も高く、この点ではAndroidより有利だ。
一方、Android側は「アプリの対応を待つ」要素を少なくしていく。ユーザーインターフェース上特別な要素を入れてこない場合が多いのも、アプリを折りたたみ型スマホで動かすために、OS側に色々な設定が用意されていることが多いのも、アプリの最適化を待たずに価値を享受したいからでもある。
この違いは、良くも悪くもプラットフォームに存在する特徴、と言えるかもしれない。
「良いものの普及」か「まずは幅広く」か
今後、アップルとサムスンは、折りたたみ型市場で競うことになる。以前、サムスンの「折りたたみ型市場への長期戦略」について記事を書いたが、発想自体が、アップルとサムスンではかなり異なっている。
アップルは、高付加価値型の製品を(とりあえずは)1機種作る。非常に手の込んだ製品で所有欲をくすぐるが、アプリ対策などには一定の時間がかかる可能性が高い。
サムスンはニーズの分散が起きるとしても、複数形状の折りたたみ型スマホを作り、市場を面的に確保しようと考える。専用アプリの開発も促すが、それだけに頼らず、OSに多数の設定項目をつける。「とりあえず色々できる」というメリットはあるのだが、複雑さを抱えるという課題がある。
特に折りたたみ型の場合、サムスンは「それでも高価」であるとはいえ、できるだけ価格を抑えて出荷する。中でも日本の場合、円安とメモリー高騰のダブルパンチも影響している。そのため、現状はあえて、アメリカでの売価よりも価格を下げて販売している。為替の影響だけで言えば、アメリカでの販売価格より、4万円程度お得な値付けだ。実際GoogleのPixelも、同様の「日本向け割引」的な、戦略的値付けを行う。
それに対してアップルは、無理に価格を下げに行っていない。今回も比較的強気の値付けだ。
こうした戦略は、全体シェアにどう影響するだろうか?
どちらにしろ、折りたたみ型スマホは高価であり、いきなり主流になるとは考えづらい。当面、スマホ全体の販売数量のうち、2%程度(グローバルで2000万台、日本で70万〜80万台)を目標とすることになる。
価格ゆえそのままニッチにとどまるのか、それとも……?


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