このように、「地域文化の拠点」として進化し続ける図書館。日本図書館協会の調査資料によると、全国の公共図書館数は95年の2297館から徐々に増え続け、25年には3318館となっています。また、蔵書冊数も増え続けており、こちらは同じ30年間で倍以上となり、現在は4億7000万冊を数えます。
全国に「進化型図書館」が増殖中
その「進化」の先駆けと言われるのが、東京都武蔵野市にある『武蔵野プレイス』(JR中央線・武蔵境駅前)でしょう。図書館としての機能のほかに、生涯学習、青少年活動、市民活動を支援する機能を付加した「複合施設」となっています。
年間の来館者は、当初の予想を大きく上回る160万人以上。それまであまり例のなかったカフェの併設など、民間のアイデアを豊富に取り入れたことにより、図書館への来訪習慣のない人にも訪れるきっかけを与えたと言われています。
また、以前別の記事でも紹介した、JR黒磯駅前にある栃木県那須塩原市の図書館「みるる」でも、カフェやギャラリーを併設して多くの市民の交流の場を作ったことで、利用者を2割以上も増加させました。
いまや図書館は、本を読んだり自習したりする場所としてだけではなく、地域の文化の拠点として進化しているのです。
例えば、福島県須賀川市の中央図書館は「tette(テッテ)」という市民交流センター内にあり、同施設の5階にはウルトラマンの生みの親である「円谷英二ミュージアム」が併設され、県内外から多くのファンが訪れています。
図書館はその進化によって、特徴的な建築やコンテンツとの共存により、地域における観光資源としての可能性も有していると言えます。
そんな図書館に関する知識が満載のドラマ『税金で買った本』。今年の夏も酷暑が続きましたが、図書館をただ「涼む場所」として訪れるのではなく、地域の拠点として活用してみたいものです。


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