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さて、前回までケインズについて議論してきたが、世間的にケインズと言えば、ケインズ政策、財政金融政策であり、それを象徴する概念は、財政政策における「穴を掘って、また埋めるような財政出動」と金融政策における「流動性の罠」である。
しかし、これらの世間的理解は正しくないどころか、ケインズの意図の180度逆となっており、ケインズ政策の名のもとに、経済が破壊されている。これは、ケインズが生きていれば許さないし、彼の取り巻きたちや後継者たちも許さないだろう。そして、「正しくないこと」は、私も許すわけにいかない。
そこで、この2つの政策に関する、ケインズの本当の言葉と考えを伝えたいと思う。
まずは、財政から。
ケインズが「穴掘って埋める」極論で言いたかったこと
「穴を掘って埋めるような」財政政策は、ケインズの意図する政策ではない。ただの言葉遊びである。確かに、ケインズは、「穴を掘って埋めるような」と言っている。しかし、これは、ある種の詭弁、いや、誇張した表現であり、そのくらい、有効需要を政府が直接に支出することで生み出すことが重要だ、と言っているにすぎない。それをやれ、とは誰も言っていないし、ましてやケインズは言っていない。
ケインズの言葉は、以下のとおりである。
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