有料会員登録 東洋経済オンラインとは
ライフ #手遅れ御免! あしたのために

「アンチエイジング」で私らは何に抗いたいんや…? 肌が若返っても動脈硬化が進行したら困るという「抗老化」の迷宮

6分で読める
ミドル 女性 アンチエイジング
お顔のシミやシワを消すことだけが「アンチエイジング」、というわけではなさそうです(写真:Luce/PIXTA)
  • 仲野 徹 隠居・大阪大学名誉教授
2/5 PAGES
3/5 PAGES

ふむ、そういえば日本抗加齢医学会というのがある。叱られるかもしれんが、字義的にはちょっとおかしいんとちゃうやろか。

加齢というのは、定義上、誰にも止められんものだろうが。英語名称はJapanese Society of Anti-aging Medicineなので問題ないけれど、抗加齢とはこれいかに。

より正しくは、日本抗老化医学会かと思うけど、抗老化ってだいぶイメージがちがう、というよりあまりよろしくないような気がする。だから、抗加齢医学会という名称にしたんかもしれませんな。言葉って難しいわ。

加齢は生まれた時点から始まり、一本の時間軸の上で「成長→成熟→老化」と進むと考えていい。

とはいうものの、成長と成熟の境は比較的わかりやすいが、成熟と老化の境界は不明瞭だ。連載の第2回に書いたように、老化が急激に進むお年頃があったりするから余計である。それに、次回に書くつもりだが、老化は、それぞれの臓器によっても異なっている。

「アンチエイジング」で何に抗いたいのか?

アンチエイジング、日本語でいうところの抗老化、について考えてみよう。

はて、何をもってアンチエイジングというのだろうか。人によって、アンチエイジングにまとわりつくイメージがずいぶん違うのではないか。

いったい何に対して抗いたいのか。大事なのは、若く見えることなのか、病気にならないことなのか。場合によっては不老不死まで射程に入っているかもしれない。

そうなったら、同床異夢ならぬ「同語異夢」やんか。こう書いてふと思う。いったい抗老化って夢見るようなことなんやろか。

4/5 PAGES
5/5 PAGES

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ライフ

人気記事 HOT

※過去1ヶ月以内に配信した記事の閲覧数