一方の「老化」は、「①年をとるにつれて生理機能がおとろえること。②時間の経過とともに変化し、特有の性質を失うこと。ゴムが硬化・ひび割れ・軟化・粘着などをおこす類。劣化。」とある。加齢は淡々としているが、老化はなんだか悲しい。
こう並べるとえらく違った言葉なのだが、「加齢現象」と「老化現象」となると、かなり似ている。このあたりの関係が悩ましい。
『広辞苑』に「加齢現象」は載ってないのだけれど、「老化現象」は「老化によって体に起こるさまざまな変化。基礎代謝・循環・呼吸・腎・神経・免疫などの機能が低下し、疾患にかかりやすくなる。」とあって、もっと悲しい。
「加齢」は止められないが、「老化」は止められるかも
もう少し詳しくいくと、加齢というのは生まれた時から始まる時間経過であるからシンプルだ。それに、誰にも平等に進むもので、止めることなどできない。
ひるがえって老化は、ある程度以上の年齢になって機能が衰えることで、そこには個人差がある。そして、加齢は止められないが、老化はある程度止めることができるかもしれない。
英語でいうと、senescence(老化)という言葉もあるが、加齢も老化も同じ用語agingが使われることが多い。アンチエイジング、でおなじみのエイジングである。
『コウビルド英英辞典』を引いてみると、名詞のageは生きた年数で、動詞のageは老けて見えることを意味するとあるから、両方の意味で使うことができるのだろう。


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