フジテレビがマンガ市場に参入する理由。 目指すは「コンビニ」?! FODの謎
—電子書籍や雑誌も取り扱っているのがFODの大きな特徴です。
三木 電子書籍や雑誌を取り扱う一番の理由は、他の動画配信サービスとの差別化です。動画でフジテレビの作品だけを配信していても、それはフジテレビの閉じたサービスになってしまう。どうすればユーザーにご満足いただけるかを考えたとき、FODに入れば動画もコミックも雑誌も楽しめる。これは大きな強みになると考えて、電子書籍や雑誌の取り扱いを始めました。
成瀬 私は番組で紹介されたマンガを購入することが多いのですが、番組から地続きですぐにそのまま飛べるのが便利です。電子書籍は移動中に読めるのが最高ですね!私はメンバーと一緒に行動することが多いので、彼女たちに紹介するときに電子書籍だととても便利です。
三木 女性だと荷物がとても多くなってしまうので、本も一冊入っているだけで重くておっくうになってしまいます。けれど電子書籍ならスマホやタブレットひとつで楽しむことができるので便利ですよね。
枝根 FODは動画サービスとしてスタートしたので、動画をきっかけにコミックや電子書籍へ流れるユーザーが多い。現在月9で放送している『5→9~私に恋したお坊さん~』だったり、これから公開される映画『信長協奏曲』や他局で放送しているドラマやアニメをきっかけに原作のマンガを読まれる方も数多くいます。動画を入り口にして、その先にあるコミックや書籍にも触れてもらう。そのような理由で、FODでは映像化された原作を軸にサービス展開しています。
三木 またFODでは、初の試みとしてオリジナルアニメ『オシリスの天秤』を配信しています。こちらの作品はFODで地上波に先行して配信し、さらにはコミカライズまでしてしまいました。現在、絶賛連載中です。
成瀬 アニメファンとしてはオリジナルを作ろうという心意気に惚れますねー!そういう挑戦的な試みをしているのには勢いを感じる。すごく興味を湧かせる作品だと思います。
枝根 『オシリスの天秤』は、主人公の声をアニメ『進撃の巨人』のエレン・イェーガー役でおなじみの梶裕貴さんが務めているなど、豪華な声優陣が揃っているのもアニメファンの方々に注目していただきたいです。