
第一商業も状況は同じで、26年度では推薦入試で1倍、一般入試では0.52倍でしかなかった。私立高校の授業料無償化がスタートした影響を受けて都立高校の志望者が減る状況にあるなかで、さらに下がる可能性もある。
こうしたことから、都教委としても「てこ入れ」を考えなければいけない状況だったといえる。とはいえ、一般的な普通科をつくってみても競争力のある学校になるのか不安は大きい。
そこで都教委は第一商業を改編するにあたって、普通科にするものの「国際バカロレア」と「国際金融」という従来の普通科とは違う2つのコースを置くという、ほかとは違う、大きな特徴を打ち出している。
第一商業を改編して「国際バカロレアコース」を新設
この2つのコースは、昨年秋から開催されている「都立高校の魅力向上等に係る懇談会」の中で取り上げられたことから検討が始まった。2つのコースが「魅力」として打ち出せる、というわけだ。その狙いを、第一商業の改編を担当している東京都教育庁都立学校教育部教育改革推進担当(以下、都教委改革推進担当)は次のように説明する。
「グローバル人材が、これからの社会の中で求められています。そういうグローバル人材の育成を目指しています」
国際バカロレアは、まさにグローバル人材育成にふさわしいコースといえる。スイスのジュネーブに本部を置く国際バカロレア機構が提供するプログラムが国際バカロレアで、これを修了して試験に合格すれば世界共通の大学入学資格が与えられる。「海外に出ていきましょう、という強いメッセージでもあります」と、都教委改革推進担当は強調する。


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