今年の7~8月の日本は「災害列島」と言い得るほど、大きな自然災害が頻発した夏であった。
熊本地震と千葉豪雨では高速道路にも甚大な被害が生じ、あらためて災害時の道路の脆弱性と重要性がクローズアップされた。
災害からの復興で何よりも重要なのが「生活」の再建であることは、論を俟(ま)たないが、筆者はそれと同じくらい「移動」の自由が保障されることが、個人にとっても地域にとっても重要であると考えている。
そして、現在その「移動」を支えているのは、鉄道と道路、特に物資の輸送も担う高速道路だ。熊本と千葉はで、高速道路や高速バスはどのような「想定外」に直面し、どのように復興を果たそうとしているのだろうか。
全線不通になった千葉東金道路
千葉豪雨では、数千台のクルマが水に浸かり動けなくなったことで、日本社会に衝撃を与えたが、同時に高速道路も数日にわたって通行止めになった。
圏央道の「松尾横芝IC~茂原長南IC」(37.3km)と、房総半島の付け根を横断する千葉東金道路「千葉東JCT~東金JCT」(16.1km)である。
千葉東金道路は筆者にとっては、前職の大学教員時代の通勤路であったためなじみの深いルートであるが、距離が短く渋滞も滅多にないので、一般には交通情報も含めあまり話題に上らない路線だ。
しかし当日、終点の「東金JCT」の少し手前で大量の土砂が道路上に流入し、8月13日夜から通行止めとなった。全面解除されたのは、豪雨から4日目の17日未明のことである。
この間、NEXCO東日本では、豪雨関連の情報発信を16回行っており、最終報が17日午前1時半に出された「千葉東金道路の通行止め解除」のお知らせだった。
この水害で、高速バスも大きな打撃を受けた。20日に放送されたNHKニュースでは、小湊鉄道が2026年12月から運行を始めた、草津温泉14時15分発、千葉駅~茂原駅~白子車庫行きの「ゆめぐり千葉号」の当日の状況が詳しく紹介された。


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