メモリー高騰の利益圧迫が表面化
アップルが7月30日に発表した2026年9月期第3四半期(4〜6月)の売上高は1094億ドル、前年同期比16%増だった。全社粗利率は50.1%。相変わらず、高成長と高粗利率を両立させている。
しかし、この粗利率には2月の米連邦最高裁判決を受けた関税還付が約2ポイント分が含まれている。これを除いた実勢だと48.1%で、前四半期の49.3%から1.2ポイント下がったことになる。アップルが明らかにしている7〜9月期の予測値は47〜48%、還付分の約1ポイントを引けば中間値で46.5%ということになる。

つまり、半年で粗利率の水準は3ポイント近く削られると予想されている。
CFO(最高財務責任者)のケバン・パレク氏は決算説明会で、この粗利率の低下について「100%超がメモリーコストの変化で説明できる」と述べた。つまりメモリー高騰による利益圧迫は、実際にはこの数字よりはるかに大きかったということだ。
メモリー以外の部品の値下がり、製品構成の見直しなどで押し戻した結果、なんとか差し引き1.2ポイントに収めたのが実態と言えそうだ。7〜9月期にさらに1.6ポイント低下する理由も同じだ。「為替の影響もあるがメモリーに比べればかなり軽微」だという。
CEOのティム・クック氏は6月のウォール・ストリート・ジャーナル紙で、この状況を「メモリー価格における100年に一度の大洪水」と呼んだ。7月30日の決算説明会でも同じ表現を繰り返し、製品価格については「しぶしぶ値上げした」と述べている。そのクック氏は9月1日付でCEOを退き、ジョン・ターナス氏が後を継ぐ。
値上げの後始末は、新体制が引き受けることになるわけだ。
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