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ライフ #再開発されない街

「隣駅の中目黒が発展していった」 目黒区にある「アクセス抜群なのに"再開発されない街"」の周囲に広がる光景

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祐天寺駅
祐天寺はなぜ再開発されないのか?(写真:筆者撮影)
  • 坪川 うた ショッピングセンター研究家・ライター
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上目黒一丁目地区第一種市街地再開発事業により2009年に完成した中目黒アトラスタワー。今や中目黒のシンボルとして定着した(写真:筆者撮影)

目指す先はウォーカブル

祐天寺でも今、新たな街づくりが進んでいる。

2017(平成29)年度に、駅周辺の町会や自治会、商店会の代表者が「祐天寺ロータリーを考える会」を結成し、自主的な勉強会を重ねたすえ、「駅前ロータリーの整備と利活用」の要望書を目黒区へ提出した。

このような流れを受け、目黒区は2019(令和元)年、祐天寺駅を中心に概ね半径500mの範囲を対象とした「祐天寺駅周辺地区整備構想」、翌2020(令和2)年に「祐天寺駅周辺地区整備方針」を策定した。さらに2021(令和3)年、整備構想と整備方針、および目黒区都市計画マスタープランなどに基づいて「祐天寺駅周辺地区整備計画」を策定している。

整備計画は、「居心地がよく安全で歩きたくなる街」「災害に強い街の形成」「みどり豊かでゆとりある住環境の形成」「住民主体のまちづくりの展開」の4つをプロジェクトに掲げ、国の「まちなかウォーカブル推進事業」を活用する方針だ。

「まちなかウォーカブル推進事業」とは、居心地がよく歩きたくなるまちなかづくりを推進するための取り組みを支援する事業である。

2025(令和7)年11月には、駅前広場の車道側に歩道を広げ、ベンチなど憩いの空間を設置する社会実験が実施された。

つまり、祐天寺は再開発の手法が整う前に都市基盤の整備が完了していたこと、高度利用して床を売る市街地再開発事業ではなく、ウォーカブルな街づくりを目指していることから再開発されないのだ。

【もっと読む】「東横線開通前は農村だった」「戦後からほぼ変わっていないエリアも」 渋谷から3駅なのに再開発されない街の正体
参考資料
東京都建設局都市計画部『東京都都市計画概要 1959』1960
東京都目黒区『目黒区史 本編 第3版』1970
東京急行電鉄社史編纂事務局『東京急行電鉄50年史』1973
東京都目黒区企画部広報課『あの日この顔 私たちのふるさと目黒の歩み 区制施行50周年記念写真集』1982.10
目黒区郷土研究会『めぐろの昔を語る』1995.3
長谷川裕 文ほか『怪しい駅懐かしい駅 東京近郊駅前旅行』2013.8
坂上正一『東急全線古地図さんぽ 懐かしい東急沿線にタイムトリップ』2018.4
目黒区都市整備部都市整備課『祐天寺駅周辺地区整備構想』2019.7
目黒区都市整備部都市整備課『祐天寺駅周辺地区整備方針』2020.4
目黒区都市整備部都市整備課『祐天寺駅周辺地区整備計画』2021.4
目黒区都市整備部都市計画課『目黒区都市計画マスタープラン』2023.4

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