そして9割の壁。ここから先は、基礎知識は大前提として、「問題を解く順番」「解答時間の短縮方法」「選択肢の絞り方」までを自動化するレベルで決めておく必要があります。本番で「考える」のではなく、訓練どおりに「実行する」。時間感覚そのものを鍛える世界です。
つまり、5割を目指す人が9割の人の練習をしても効率は悪いし、9割を目指す人が5割の人の解き方をすれば確実に時間が足りなくなる。壁ごとに、越え方が違うのです。
だから、まず目標を決めてください
ここまで読んでくださった方が受験生なら、今日やるべきことはひとつです。自分の目標点を、科目ごとに決めてください。
その根拠はカンではいけません。昨年の、自分の志望校の合格者平均点を見てください。多くの大学は合格最低点や合格者平均を公表していますし、予備校のデータでも確認できます。「この大学なら共通テストで何割必要か」がわかれば、「じゃあ英語は7割、数学は6割でトータルを組む」という設計ができます。目標点が決まれば、解く順番も、捨てる問題の決め方も、分析の仕方も、全部が決まります。
高1・高2の皆さんも同じです。今すぐ戦略を完成させる必要はありません。でも、一度共通テストの過去問を時間を測って解いてみて、「自分は今どのくらいで、どの壁を越えたいのか」をぼんやりでもイメージしておくこと。それだけで、これからの勉強の「意味づけ」がまったく変わります。
共通テストは、全員に同じ問題を出すくせに、全員に同じ戦い方をさせない試験です。目標を決めた者から、順番に勝っていく。まずは、あなたの「目標点」から始めてください。



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