「コロナ禍の一斉休校で、学校の存在意義があらためて問われることになりました。それが社会情動的コンピテンシーに注目するきっかけになりました」と、横浜市教育委員会事務局学校教育部学校経営支援課教育イノベーション担当課長の加藤智敏氏は言った。
コロナ禍でオンライン授業の可能性が広がる一方で強まったのは、「学校に行かなくてもいいんじゃないか」という意識だった。オンラインで授業が受けられるなら学校へ行く必要はないし、学校に在籍している意味もない。通信制高校への関心が高まっているが、そういう意識が背景にあるのかもしれない。
「学校で協働的に学ぶことが子どもの成長に寄与しているのか、それを明らかにするために取り組まれたのが、社会情動的コンピテンシーの調査でした」と、加藤氏。
オンラインではカバーできない、学校に行くことで得られるものがあり、それが成長に欠かせないものであれば、当然ながら学校に行く必要がある。学校の存在意義もあるといえるのだ。
「メタ認知が高いほど学力は高まる」
さらに、横浜市教育委員会事務局学校教育部長兼横浜市教育センター所長の丹羽正昇氏が付け加える。
「(テストの点数など)子どもたちの可視化される学力は生活意識や学習意欲に支えられている、というコンセプトが横浜市にはもともとありました。しかし生活意識や学習意欲は高くても学力がともなわない学校があることも現実で、そういう学校では教職員も子どもたちもモチベーションが低下していました。そこで学校に通うことで養われる生活意識や学習意欲は価値があり、それが学力の向上にもつながることを証明したい、という目的もありました」


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