ただし、すべての物件がバブル期に1億を超えたわけではない。2000万円程度の物件もあったそうだ。現代の別荘市場では、廃屋を取り壊して、土地だけにしても売れない。新築の別荘もまた、誰も買わない。中古物件がメインになっているという。
「バブル期のように『土地を買って、新築で別荘を建てるぞ』というパワーのある人はほぼいないですね」(高野さん)
200万円なら、子育て世代にも手が届く
時代とともに、別荘を買う人の顔ぶれも変わってきた。バブル期に富裕層のシンボルだった別荘は、バブル崩壊後には、団塊世代のサラリーマンが退職金で購入する「高嶺の花」とされた。そして現代は、二拠点生活やリモートワークの広がり、コロナ禍の影響から、若い世代や外国人がオーナーになるケースもある。
また、約200万円という価格なので、小さな子どもがいる若い世代にも手が届く。
海外からの購入者は、ホームページから問い合わせがある。日本への旅行期間中に鴻島を訪問して、その場で成約して帰国するそうだ。
「円安の影響も大きいですね。アメリカの方は、別荘の値段を見て『こんなに安いの!?』とビックリされます。とはいえ、鴻島の別荘所有者の外国人比率は1割程度ですね」
前編で筆者が誰もいない浜辺で出会った、家族で1カ月を過ごすというイギリス人の男性も、おそらくこの1割にあたるのだろう。


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