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《島全体が別荘地》バブル遺産350軒、廃墟化も進む「日本のエーゲ海」で「営業せずに取引の9割を握る」大阪の不動産屋の正体

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鴻島の別荘群
瀬戸内海の絶景を見渡すようにズラリと建ち並ぶ、鴻島の別荘群(写真:筆者撮影)
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ただし、すべての物件がバブル期に1億を超えたわけではない。2000万円程度の物件もあったそうだ。現代の別荘市場では、廃屋を取り壊して、土地だけにしても売れない。新築の別荘もまた、誰も買わない。中古物件がメインになっているという。

「バブル期のように『土地を買って、新築で別荘を建てるぞ』というパワーのある人はほぼいないですね」(高野さん)

廃墟と化したプール付別荘。当時1億円を超える物件だったのだろうか(写真:筆者撮影)

200万円なら、子育て世代にも手が届く

時代とともに、別荘を買う人の顔ぶれも変わってきた。バブル期に富裕層のシンボルだった別荘は、バブル崩壊後には、団塊世代のサラリーマンが退職金で購入する「高嶺の花」とされた。そして現代は、二拠点生活やリモートワークの広がり、コロナ禍の影響から、若い世代や外国人がオーナーになるケースもある。

また、約200万円という価格なので、小さな子どもがいる若い世代にも手が届く。

海外からの購入者は、ホームページから問い合わせがある。日本への旅行期間中に鴻島を訪問して、その場で成約して帰国するそうだ。

前編には、筆者が子どもを連れて鴻島を訪れた様子を書いた(写真:筆者撮影)

「円安の影響も大きいですね。アメリカの方は、別荘の値段を見て『こんなに安いの!?』とビックリされます。とはいえ、鴻島の別荘所有者の外国人比率は1割程度ですね」

前編で筆者が誰もいない浜辺で出会った、家族で1カ月を過ごすというイギリス人の男性も、おそらくこの1割にあたるのだろう。

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