理由その1 先輩の知恵を引き出して、効率的な最短ルートを選べるから(「はじめに」より)
完璧な計画を立てるためには、上司や関係者の頭の中にしか存在しない「暗黙の了解」や「忘れ去れられた事情」が不可欠。たたき台を「叩かせる」ことで、それらを強制的に最速で引きずり出せるわけだ。いわば、「現実的な正解」へショートカットできるのである。
理由その2 対立の構図を「人 vs 人」から「参加者 vs たたき台」に変えるから(「はじめに」より)
なにも具体的なものがない状態で議論すると、意見の対立が「Aさん vs Bさん」というような人間関係の対立に見えてしまい、(そのため気まずい空気が流れ)参加者から本音が出にくくなる。しかし、叩かれるための「たたき台」をテーブルに置けば、「あの人の意見がダメ」ではなく、「このたたき台のここが違う」という議論に生まれ変わるわけだ。
理由その3 「思考プロセス」にフィードバックがもらえるから(「はじめに」より)
「どれがいいですか?」と聞くのではなく、「私はこれがいいと思います」と提案して叩かれることは、リーダーに不可欠な「意思決定」の訓練。正解のないなかで「これだ」と決めた結果、叩かれることもあるだろう。だがそれは、「自分の思考プロセス」と「上司や市場の判断基準」とのズレを確認する絶好の機会になるということだ。
たたき台のすごい効果
たたき台がないと、口頭で意見をぶつけ合ったり、抽象的な議論になったりしがちだ。理由その2にあるように、(当人同士にそんなつもりがなかったとしても)“Aさん対Bさん”というような構図になりやすく、両者が対立しているように見えてしまうのだ。
また、具体的なものがないまま、口頭だけで議論をするので、コミュニケーションの難易度が高くなる。そうなると、論点がズレたり、意図が伝わらなかったりしても無理はないだろう。
では、たたき台がある場合は?


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