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キャリア・教育 #成績“爆伸び”へ 令和の勉強ハック

戦略的"ゆる中学受験"が東大合格の近道? 「勉強量で戦う子」が大学受験で詰む理由と、塾通いのサンクコストが奪うもの

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Mさん、Nさんと筆者のZoom画面
ゆる中学受験経験者、ガチ中学受験者の大学生らに取材した(写真:筆者提供)
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これは、私が指導現場で最も大事だと考えている力「自分で問いを立てて、自分で深掘りする力」そのものだ。

中学受験のガチ勢の学びが「与えられた問いを、決められた時間で処理する」形をとりやすくなってしまうのに対し、Nさんの中学時代の学びは「面白いと思った領域を、自分で掘り下げる」形をとっている。

この差は、大学受験の後半戦——とくに東大2次試験のような、記述で自分の思考を組み立てる試験——で決定的に効いてくる。

最大の資産は、自由に戦略を変えられる身軽さ

Mさんが取材の中で繰り返し口にしていた言葉が、印象に残っている。「サンクコスト」だ。

「小2から中学受験塾に入った場合、そこからサンクコストが積み上がります。例えば小学5年生で“もう中学受験やめたい”って思っても親も自分もやめる決断ができない。で、怖いのは結局中学受験から降りられないまま、次のターゲットが自動的に東大になっちゃう。人生でサンクコストが雪だるま式に膨れ上がっていくんです」

人は投下した費用と時間が大きいほど、「今ここで降りる」という合理的判断ができなくなる。中学受験でいえば、途中で「うちの子には合わないかも」と気づいても、それまでにかけた塾代・時間・親子の労力がブレーキとなって、方針転換ができない。

そしてそのまま運よく中高一貫校に入学したとしても、“時間をかける”以外の手札がないまま大学受験に突入していく。先ほど紹介したYさんがたどった道筋である。

翻って、私が高校に通わず独学で東大を目指すという、なかなか珍しい進路を選べたのは、まさに自分が“降りられる”状態にあったからだと今は思う。私は塾に通っていなかったので、方針転換したところで無駄になる月謝はなかった。進学校にいたわけでもないので、進路を変えても学校の期待を裏切ることにはならない。

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