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キャリア・教育

「AIの答えが全然、頭に入らない人」が急増している理由 「自分の言葉で説明できない人」に欠けている"根本能力"は?

5分で読める
東大合格者が身につけた 一生使える「読み方スキル」
同じ情報を読んでいても、目的が違えば、拾うべきポイントは変わります(写真:trickster*/PIXTA)
  • 市野瀬 早織 元渋谷教育学園渋谷中学高等学校 国語科専任教諭 市野瀬教育研究所 所長
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これは勉強でも同じです。

東大を目指すような生徒たちは、文章を読むとき、ただ最初から順番に文字を追っているわけではありませんでした。

「この文章では何が問われているのか」
「何を答えればよいのか」
「どの情報が判断材料になるのか」

そうした目的を意識しながら読んでいました。だから、長い文章でも、必要な部分とそうでない部分を見分けやすくなっていたのです。

「AIに聞く」より前に必要な「問いを立てる力」

AIを使っても回答が頭に入らない人は「読む力」がないという以上に、読む前の「問い」が立っていないのです。

・私は何を知りたいのか
・何を判断するために読むのか
・読んだあと、誰に何を説明したいのか

この「問い」があるだけで、同じ文章を読んでも見え方は変わります

例えば、ニュースを読むときも、「何が起きたのか」だけを知りたいのか、「なぜ起きたのか」を知りたいのか、「自分の仕事や生活にどう関係するのか」を考えたいのかで、読むべき場所は変わります。

資料を読むときも、「概要をつかみたい」のか、「意思決定に使いたい」のか、「誰かに説明したい」のかによって、注目する点は違ってきます。

目的がある読み方は、情報を減らす読み方でもあります。すべてを同じ重さで受け取るのではなく、いまの自分に必要な情報を選ぶ。その選び方ができると、読んだ内容は頭に残りやすくなります。

反対に、問いがないまま読むと、どれだけ便利な道具を使っても、情報はただ流れていくだけです。

大切なのは、AIに問う前に、まず自分の中に「小さな問い」を立てることです。その問いがあるだけで、情報はただの断片ではなく、自分の判断を支える材料に変わります。

「何を読むか」より先に、「何のために読むか」を決める――。そこから「本当の理解」は始まるのです。

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