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ロシア、NATO首脳会議前に大規模攻撃-迎撃ミサイルが不足しつつあるウクライナの防空能力のぜい弱性が浮き彫りに

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(写真:ブルームバーグ)

ウクライナのゼレンスキー大統領は6日、X(旧ツイッター)への投稿で、夜間にキーウに対して行われた攻撃により、市内の複数の地区で被害が発生したと明らかにした。北大西洋条約機構(NATO)首脳会議を翌日に控え、迎撃ミサイルが不足しつつあるウクライナの防空能力のぜい弱性が浮き彫りになった。

ゼレンスキー氏の投稿によると、この攻撃で、集合住宅など複数の住宅建物が損壊したほか、11人が死亡、60人が負傷した。クリメンコ内相も通信アプリ「テレグラム」への投稿で、キーウ近郊で3人が死亡したと述べた。

NATO首脳会議を直前に控える中、ロシアはキーウに大規模な攻撃を行ったSource: Bloomberg

ウクライナ空軍がテレグラムで公表した集計によると、ウクライナはロシアが発射したイスカンデルM弾道ミサイル23発と、高速のツィルコンおよびオーニクス・ミサイル計6発を撃墜できなかった。一方、飛行速度の遅い巡航ミサイルについては、より高い割合で迎撃に成功した。

ゼレンスキー氏は、迎撃能力が大きく低下した理由は、迎撃ミサイルの供給不足にあると明かした。また、アンカラで7日から開かれるNATO首脳会議では、米国と欧州の同盟国がウクライナの防空支援に関する力強い決定を示すことが極めて重要だとしている。

同氏はXへの投稿で、「同盟国の備蓄にパトリオット用ミサイルが残っている限り、ロシアができるのは住宅の破壊だけだ。米国と欧州には、このテロを止めるだけの十分な力がある」と強調した。

弾道ミサイルを確実に迎撃できるウクライナ唯一の防空兵器、米国製パトリオット・システム用のPAC-3迎撃ミサイルは不足しつつある。ウクライナはこれまで、ロシアによる大規模攻撃で発射された弾道ミサイルの約3分の1、またはそれ以上を迎撃してきた。だが、先週のキーウ攻撃での迎撃率は20%を下回り、2日にはゼロまで落ち込んだ。

Photographer: Andrew Kravchenko/Bloomberg

ウクライナ空軍のユーリ・イフナト報道官は6日、テレビ局「1+1」で「弾道ミサイルに関して、状況は依然としてあまり明るくない。ロシアは、ウクライナだけでなく世界全体でもPAC-2、PAC-3ミサイルが深刻に不足していることを利用しているようで、弾道ミサイルによる攻撃を集中させている」と語った。

直接訴え

ゼレンスキー氏は、NATO首脳会議に合わせてトルコ・アンカラでトランプ米大統領と会談し、ウクライナに不可欠な兵器の供与について、改めて働きかける見通しだ。

トランプ氏は、イランとの戦争に対する欧州各国の支援が消極的だったと非難している。一方、欧州首脳らは、ロシアとウクライナの和平交渉を実現するための取り組みを改めて進めるよう呼びかけている。

ロシアのプーチン大統領とトランプ氏は4日に電話会談し、ウクライナ情勢とNATO首脳会議について話し合った。トランプ氏はゼレンスキー氏とも電話会談を行い、前線の状況に加え、5年目に入った戦争を終結させるための外交努力についても意見交換した。

原題:Russia Strike Exposes Ukraine Air Defense Gap Before NATO Summit(抜粋)

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著者:Aliaksandr Kudrytski

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