いまでは北も南も市街地化している坂戸駅だが、古くからの中心市街地は北側だ。駅前広場の向かって左手のサンロードがメインストリート。1916年に坂戸町駅として開業した当時、駅前には大きな酒蔵があり、貨物輸送のための引き込み線もあったという。
「西側に残る線路は、もともとは高麗川まで延びていて、砂利の輸送をしていたそうです。昔は坂戸の構内に機関区があって、貨物輸送も盛んでした」(椎木管区長)
立派な橋上駅舎の北側にある駅前広場には、そんな往年の坂戸の雰囲気がどことなく漂っている。
坂戸駅が持つ「別の一面」
だが、しかし。椎木管区長に聞くと、また別の一面が見えてくる。
「この駅は東上線と越生線の乗換駅で、越生線の沿線には大学や高校がとにかく多いんです。なので、朝の通学時間帯にはあっちからこっち、こっちからあっちへとたくさんの人が乗り換えられて……。ホームやコンコースでも、いかに放送で人の流れをコントロールしていくか。とくに4月は不慣れな学生さんも多いので、なかなか気を揉みますね」(椎木管区長)

