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「今日好き」出身インフルエンサーが逮捕、フォロワー22万人の"拡散力"がリスクに変わる瞬間

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三野宮鈴
恋愛リアリティショー「今日、好きになりました。」に出演していた三野宮鈴容疑者(写真:本人Instagramより)
  • 城戸 譲 ネットメディア研究家・コラムニスト・炎上ウォッチャー
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このように、SNSでの人気は、いまやビジネスの一部として組み込まれている。SNS上で直接商品を販売・宣伝する場合に限らず、「フォロワー何万人の人気タレント」などと、箔を付けるためにも重要だ。

となった時に考えられるのが、「見せるための自分」を演出しなければならない強迫観念にさいなまれている可能性だ。自らの素顔とは裏腹に、着飾ったヨソ行きの姿を作り上げて“映え”させる。その結果として、リアルな自分とのギャップが生じ、日を追うごとに拡大していく。

その結果、悲しい結末となったのが、恋愛リアリティーショー「テラスハウス」(フジテレビ、Netflix)での事案だ。2020年の同番組で、ある出演者の行動に賛否の声が上がった。そして“アンチ”による誹謗中傷が、SNSを通して本人に届くようになる。

出演者は番組制作側の意向を受けて、番組内での共同生活を行っていたとされる。なかには「やらせ」とも言える指示もあり、単なる「演出」では説明できない状況に発展。最終的に出演者が亡くなったことで、問題が表面化。フジテレビは責任を問われる事態となった。

恋愛リアリティーショー「テラスハウス」は人気番組だったが、事件後に終了した(写真:フジテレビより)

明るい「素直な子」ほど、ひずみをためこむ

テラスハウスの件と、今回の薬物事案は、同一に語れるものではない。ただし、“大人による強要”がなくとも、「こうすれば大人が喜ぶ」と、自主的に振る舞う若年層がいてもおかしくない。

よく言えば「空気が読める」、悪く言えば「空気を読みすぎる」。この場にふさわしい、自分に求められている役割を察知して、その“あるべき姿”に忠実であり続ける。表面上は「明るく振る舞う素直な子」にしか見えないだろう。

しかしながら、時が進むにつれて「憧れの存在で居続ける」「本来とかけ離れた自分を演じる必要がある」などの葛藤にさいなまれる。そして、その差が広がれば広がるほど、どこかにひずみが生じる。

そうした重圧に苦しむ「イマドキのZ世代」は、少なくないのではないか。仮にそうだとすれば、行きすぎた逃避行動を取る前に、なんとか気づく必要があるのではないだろうか――などと、老婆心ながら感じてしまうのである。

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