「金(ゴールド)の価格は歴史的な高水準。今こそ売り時だと考えて買い取り店を回ったのだが、まさか、売るのにこんなに苦労するとは思わなかった」
栃木県に住む20代の男性はこの5月、東洋経済の取材にこう語った。男性が売ろうとしたのは、他界した祖父が20年前に「後世のため」にと購入しておいた海外製の金1kg、いわゆるインゴット(金の鋳塊〈ちゅうかい〉、バー)だ。
日本国内における金の小売価格は、今年5月の平均価格で1g当たり2万5000円前後。20年前の2006年は2000~2500円。男性の祖父が200万円から250万円で購入した金は、今、約10倍の2500万円前後になっている。
男性は地元の買い取り店を回ったが、思わぬ壁に直面する。
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