――将来的に、日本やその他の国から「新造」の車両(ディーゼルカー、機関車、客車など)を導入する計画はありますか?
新型車両を導入する計画はあるが、政府からの承認を待つ必要がある。
――キハ40系のカラーリングは、日本時代のオマージュになっていて、車内には日本語の表記がたくさんあります。これは鉄道ファンへのサービスでしょうか?また、アディソンさん自身が鉄道好きというのもありますか?
赤色はSRTのコーポレートアイデンティティの一部で、もともとの車両デザインによくマッチしていたため、ほぼそのまま残すことにした。車内の日本語の文字や案内表記については、これらを剥がそうとするとオリジナルの内装設備を傷つけてしまうリスクがあった。
それに加え、車両が持つ「日本生まれの遺産(ヘリテージ)」としての側面を一部残したいという思いもあった。日本から来られた観光客の方々が、かつて日本で現役として走っていた頃に思いを馳せ、懐かしんでいただけるのではないかと考えている。
現場の技術が支える中古車両
中古車両は、ある程度現地向けにカスタマイズしなければ使えないうえ、古い車両だからこその困難がある。キハ40系は、日本国内ですでに約40年にわたって使用されていた車両であり、現実的に見ても、この先それほど長く使えるものではないだろう。それをアディソン氏のような鉄道マンの創意工夫と高い技術力が支えている。
日本国内での引退から5年、こうしてキハ40系はよみがえったわけだが、それまでの間には現場の情熱だけでは対処しきれない困難もあった。

