東京都北区の西ケ原という街をご存じだろうか。東京に住んでいてもピンと来ない方も多いかもしれない。それもそのはず。西ケ原にある東京メトロ南北線の西ケ原駅は、東京メトロで最も乗降人員の少ない駅なのだ。2025年度の一日平均は9014人で、1万人を下回っている(東京メトロ公式サイト「各駅の乗降人員ランキング」)。
今回取り上げる再開発されない街は、ここ西ケ原だ。西ケ原はどんな街なのだろうか。
本郷通りの北と南で違った街並み
西ケ原駅は出口が2つしかないこぢんまりとした駅である。いずれの出口も、地下鉄の線路と並走する本郷通りという大通りに面している。西ケ原はこの本郷通りの北と南で様子がまったく異なる街だ。
まず北側から見ていこう。駅を出ると、広大な敷地を持つ国立印刷局東京工場が目に入る。隣には花と森の東京病院が建っており、さらにその横には滝野川公園、滝野川消防署、少し住宅地を挟んだ先に滝野川会館がある。

