だが、競合機と想定されていたCL415は76機以上が量産されている。双発で最大離陸重量は陸上では19.95トン、水上では17.24トン。価格は25億円である。対してUS-2は最大離着陸重量 47.7トン、最大離着水重量は43.0トン、機体重量は2倍で調達単価は1機120億円であり、事実上、別なカテゴリーの機体である。
CL415は双発、対してUS-2は4発で運用コストも桁違いに異なる。さらにCL415ユーザーがUS-2に乗り換えるならば、より大きなハンガーや機体の洗浄設備などに対する投資も必要となる。
これで売れると考えるほうがおかしい。それをあたかも容易に売れるような「大本営発表」を繰り返してきた政府と防衛省の責任は重い。(「C-2輸送機の輸出構想は、「画に描いた餅」 事実を踏まえない空虚な政策は止めるべき」参照)
この記事は会員限定です
残り 5135文字

