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「ダメ人間のまま」でいることが結果的に強みになることも…のび太に学ぶ《自分探しの深み》から抜け出す方法

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のび太に学ぶ「自分らしく」生きるためのヒントとは?(写真:zon/PIXTA)
  • 横山 泰行 富山大学名誉教授/ドラえもんアナリスト
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余裕ができた今になって振り返るから、まるで頑張っていなかったかのように感じてしまうのでは? とくに、自分と同年代で活躍しているアスリートや芸術家などを見ると、彼らがやってきたことの100分の1もできていないような気がして、寂しい気持ちになってしまうことがありますよね。

「彼らと比べて、自分の人生にどれほどの価値があるんだろう……」

でも、人の能力はそれぞれ。どの人の人生にも、価値があるのだと私は思っています。100メートルを10秒で走ることができる人と、20秒かかる人がいたら、それ自体はどちらも同じ価値。というのは、どっちのタイムも精一杯走った結果だからです。

でも、10秒で走れる人が手を抜いて15秒で走るのと、20秒かかっていた人が頑張って15秒で走ったのでは、後者のほうが価値がある。つまり、人と比べた相対的価値ではなく、自分自身における絶対的価値が重要なのだと私は思うのです。

人と比べるのは、今日から一切ナシ! ひたすら、自分自身の成長を見つめていきましょう。

「坂道によわくてねえ。平らな山ならいいんだけど……」

「まったく、お前は相変わらずだなあ」

子どもが小さな失敗をしたときなど、私たちはついこんなセリフを口にしてしまいます。でも、「相変わらず」とは、そんなにいけないことなのでしょうか?

こう言っている親だって、子どもがいきなり立派で正しいことばかりするようになったら、寂しい気持ちになってしまうかも……。相変わらずだけど、その相変わらずゆえにかわいいということが、世の中にはたくさんあると思いませんか?

――「いつもいっしょに宿題をやろうといって、あたしの答えをうつすだけでしょ。たまには自分でやらなくちゃだめ!」

のび太は、しずちゃんからキッパリと断られてしまいました。将来しずちゃんと結婚することは知っているけれど、これで大丈夫なのか心配になったのび太は、ドラえもんに相談を持ちかけます。

「どうもいまのところ、そんなムードじゃないんだ」

すると、ドラえもんまでが言い出します。

「あんないい子がなんだってよりによってのび太くんなんかと。もう少しましな男がいっぱいいるのに……」

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