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「ダメ人間のまま」でいることが結果的に強みになることも…のび太に学ぶ《自分探しの深み》から抜け出す方法

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のび太に学ぶ「自分らしく」生きるためのヒントとは?(写真:zon/PIXTA)
  • 横山 泰行 富山大学名誉教授/ドラえもんアナリスト
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いったい結婚間際にはどんな関係になっているのか。そのへんの事情を確かめるために、のび太はドラえもんと「タイムテレビ」を見てみることにしました。14年後の10月25日に婚約するので、その少し前をチェックしたのです。すると、のび太青年は鼻水をズーと垂らしながら、しずちゃんに問い詰められています。

「行くの? 行かないの?」

どうやら、冬山登山に行くかどうかでもめている様子。

「行きたいんだけどね……。坂道によわくてねえ。平らな山ならいいんだけど……」

のび太青年は、相変わらずのんびりとしている姿をタイムテレビにさらしていました。

(『てんとう虫コミックス ドラえもん 第20巻』小学館 第18話目「雪山のロマンス」より)

無理して変わる必要はない

あなたがしずちゃんなら、のび太に対してちょっとイラッとすることもあるかもしれません。でも、そのとぼけた言い分を、結局、許してしまうのでは?

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というのは、だらしないホンネを、こんな面白い言葉で表現できる人間はなかなかいませんから。自分が弱いせいか、ほかの人の弱さも否定しないのび太。これこそ、のび太の持ち味である優しさです。

勉強や仕事に急に熱心になるのもいいのかもしれませんが、その結果、負けん気が強くなりすぎて優しさがなくなり、周りに強くあたってしまう性格に変わってしまうかもしれません。

これは、果たしてよいと言えるのでしょうか? せっかく今持ち合わせている長所を台無しにしないためにも、無理して自分を変える必要はないと思うのです。

また、競争社会にこそ、のび太のような周囲を和ます人が必要なのでは? 会社でも学校でも、人間関係に悩む人はとても多くなっています。嫌な人がいるだけで登校拒否をしたり、退職してしまうというケースもあるでしょう。

なので、今の状態で人間関係が悪くなっていないのであれば、あなたはそのままでいいということにもなります。"自分を変えない"。それは、自分のためにも、そして周りのためにも、けっこう大事なことだったりするんですよ。

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