そして、もしあなた自身が子どもの頃の純粋な気持ちや、子どもの頃に抱いていた大きな夢を忘れそうになったら、おじいちゃんおばあちゃんと2人で過ごした時間を思い出してみましょう。おじいちゃんおばあちゃんの前では、最高に素直な自分でいられたはずですから。
人と比べない
――知り合いの四歳の男の子が、字を書いたり数字を数えたりすることができるのを見て、のび太のママが「なんておりこうちゃん」とほめています。自分もほめてもらいたいのび太は、正しく計算してみせました。
13たす26は39。それなのに、ママからは「むこうへいってらっしゃい」と叱られてしまいました。
「不公平だよ! ぼくのほうがずっとうまくできるのに、ほめてくれない」
のび太はドラえもんに不平をぶちまけました。
「そりゃ、きみは四年生だもの」
ドラえもんが笑って答えると、のび太は口を尖らせて言い返します。
「四歳と四年じゃ、たった一字のちがいじゃないか! あああ、頭の中身は今のまんまで、四歳にもどりたい」
勝手なことを言い出したのび太のために、ドラえもんはひみつ道具「人生やりなおし機」を出してくれました。「人生やりなおし機」は、頭の中身と体力は今のままで、昔に戻って人生をやり直すことができるという優れものです。
四年生の状態で四歳に戻ったのび太は、最初は天才少年とちやほやされるものの、そのまま成長しても今よりダメな自分になってしまうと悟り、そのひみつ道具で人生をやり直すことを断念します。
(『てんとう虫コミックス ドラえもん 第15巻』小学館 第11話目「人生やりなおし機」より)
あなたにも、「やり直しができたら」と思うことがたくさんあるはず。もちろん、私も同じです。
「学生時代にもっと勉強しておけばよかった」
「あのとき、本当はもっと頑張れたはずなのに、なんでやらなかったんだろう」
こんなふうに思って、後悔することもあるでしょう。しかし誰でも、そのときはそのときなりに、頑張ってきたのではないかと思います。

