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セキュリティ部門が萎える上司の「NGワード」とは? "関心ある"アピールが仇に…組織の質を上げる「3つの問いかけ」

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部下に背を向けて悩む上司の男性
「部下に声をかけたのに、反応が悪い」そんな心当たりはないだろうか?(画像:metamorworks / PIXTA)
  • 伊藤 秀明 AIセキュリティ コンサルティング&ソリューション事業統括本部 シニアマネージャー
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セキュリティチームの報告内容を深掘りしない、報告を受けても予算や人員の議論につなげない。担当者から見れば、「関心があるポーズだけ取って、実際には何も変わらない」と映ります。こうした経験が積み重なると、担当者は報告そのものを形式的にこなすようになり、本当に伝えるべきリスクが経営に届かなくなります。

経済産業省とIPAが策定した「サイバーセキュリティ経営ガイドラインVer 3.0」では、経営者が実践すべき3原則の1つとして「関係者との積極的なコミュニケーション」を挙げています。

ここでいうコミュニケーションとは、「大丈夫か?」のような一方通行の確認ではなく、リスクの状況を把握し、対策の優先順位を一緒に決めていく双方向のやり取りを指します。

担当者が話したくなる「3つの問いかけ」

では、「大丈夫か?」の代わりに何を聞けばよいのでしょうか。問いかけの言葉を変えるだけでは不十分です。担当者が「話したい・伝えたい」と感じるのは、自分の答えが次の何かにつながると感じられたときです。答えを引き出して終わりにするなら、聞き方を変えた「大丈夫か?」にすぎません。

大切なのは、問いかけを「組織として動く意思を示す場面」として使うことです。そのうえで、具体的な3つの問いかけを提案します。

- 「いま一番心配しているリスクは何か?」:担当者が優先度を伝えやすくなる。返ってきた答えを次の経営判断の出発点にする姿勢で聞くことが、この問いに意味を与える。
- 「それに対して、予算や権限で足りていないものはあるか?」:答えを受け取った後に「検討する」「持ち帰る」という言葉が続いて、初めて意味を持つ問いかけ。
- 「もしインシデントが起きたら、最初の24時間で何をする想定か?」:答えがうまく出てこないなら、関係部署を巻き込んで一緒に考えられる体制を整える。担当者一人に準備を丸投げしていないことを示す問いかけになる。

3つとも、「大丈夫かどうか」のYes・Noを求めていません。「何が課題で、何が必要か」を具体的に引き出す問いかけです。そして、引き出した答えを経営の議題に乗せていくことで、初めて担当者に「この組織はやる気がある」と伝わります。

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