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「この先の桜がきれいなんですよ」 501キロ・286駅・日本最大私鉄「近鉄」の社員が口にする言葉に見る"人間味と強さ"

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近鉄と桜
近鉄が「日本一の私鉄」と呼ばれるまでに至った歩みをたどります(写真:ケン/PIXTA)
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(画像:『近鉄学 -元名物広報マンが解き明かす、日本最大私鉄の強さの秘密-』より)

営業キロや路線数といった数字だけで、近鉄の「日本一」を語ることはできません。確かに規模は大きいですし、他の鉄道会社さんから「路線が多くて大変でしょう」と言われることもありました。

私が広報として、また1人の社員として現場に立つ中で実感してきたのは、その根底に流れる考え方の積み重ねは一貫しており、それが近鉄を近鉄たらしめているという事実でした。

何気ない一言に「近鉄らしさ」

社内や現場を歩き、現場の声に耳を傾ける中で、何度も気づいたことがあります。それは、社員1人ひとりが「自分の沿線には何があるのか」「この地域の良さを、どう伝えたらいいのか」を、ごく自然に語っているということでした。

それは決して、マニュアルに書かれたものではありません。駅の事務所で、車内で、作業場で、社員に話を聞くと、「この先の桜がきれいなんですよ」「この路線は季節で表情が変わるんです」と沿線へ目配りをしています。根っこにあるのは、お客様に近鉄の素晴らしさを伝えたいという思いでしょう。何気ない一言の中に、「近鉄らしさ」があるのだと感じたのです。

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