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一見、無駄だが…ディズニーシーの火山から"90℃以上の蒸気"が常に噴出しているのはナゼ? 現場で知った「納得の理由」

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JR舞浜駅
ディズニーのサービスが感動を生み出す根源に迫ります(写真:ぽせ〜どん/PIXTA)
  • 清水 群 テーマパークコンサルタント
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東京ディズニーシーの中央に鎮座する火山からは、常に90℃以上の蒸気が噴出しています。

触れるともちろん大やけどしてしまいますので、ゲストが触れることのないよう厳重に管理されています。触れることができないので、蒸気の正確な温度はゲストにはわかりません。だとしたら、煙さえ出ていればいいのではないでしょうか。

これは、ごく一部のキャストだけが知るこだわりなのです。

ウォルト・ディズニーが定義した「一流のサービス」

東京ディズニーシーでアトラクションキャストの仕事をしていた私は、何でこんな無駄なことをするのだろうと思いました。熱い蒸気を出すには、もちろんコストがかかります。

ほとんどの人が気づかないことに、規模は小さいとはいえ経営資源を投入する意味があるのだろうか。それならば、もっと多くの人が気づく、アトラクションの機能向上や、フードの改善に使ったほうが効率的なのではないか――そう私は考えました。

そこで当時のトレーナーに質問したところ、「これこそがウォルト・ディズニーが考える一流のサービスなんだ」と教えてくれたのです。

ほとんどの人が気づかないだろう。しかし、それでもやる!――ここに、狂気とも言えるウォルト・ディズニーの哲学が宿っています。この「ほとんどの人が気づかないところにこそ価値を置く」という逆説的な姿勢こそが、ディズニーのサービスが合理性を超えた感動を生み出す根源なのです。

ウォルト・ディズニーは、サービスのレベルをきわめて明確に定義しました。これは、現代のコモディティー化したサービスに対する強烈なアンチテーゼとして光を放っています。

ウォルト・ディズニーは、サービスのレベルを「気づかれやすさ」という客観的な基準で分類したのです。

●一流のサービスとは、「簡単に気づかれない」サービスである
●二流のサービスとは、「簡単に気づかれる」サービスである

この定義を深く理解することが、沼るファン作りの第一歩です。

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