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「帰宅準備をしていると保護者から電話が…」教員をむしばむ"放課後業務"の実態 18時には帰れない構造的問題の真相

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女性教師
教員に残業を強いる、学校業務の「時間構造の歪み」とは(写真:Ushico/PIXTA)
  • 西岡 壱誠 一般財団法人ドラゴン桜財団代表理事・ドラゴン桜2編集担当

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どこまでが「学校の責任」でどこまでが「家庭の責任」か。新刊『カスハラ化する保護者たち』を上梓した西岡壱誠氏が教員の働き方について実例を紹介しながら解説します。

教員の長時間労働をめぐる議論では、しばしば「残業時間の総量」が論点になります。しかし現場の教員に話を聞いていると、問題は単純な時間の長さだけではないことが見えてきます。むしろ深刻なのは、退勤しようとした時間帯にこそ、断れない依頼が次々と舞い込んでくるという時間構造の歪みです。

定時で帰るためのルールを整えても、その「定時」が訪れる瞬間に新しい依頼が発生する。結果として、教員にとって本来もっとも大切な業務であるはずの授業準備が、深夜の自宅作業へと押し出されていきます。

「定時で帰れない」のではなく「定時に依頼が来る」

文部科学省が公表した最新の働き方調査では、2024年度に時間外勤務が月45時間以下に収まった教員は、公立中学校で60.5%、小学校で77.8%、高校で72.6%にとどまっています(文部科学省 学校の働き方改革のための取組状況調査)。中学校が1番数値として低く、約4割の教員が国の上限指針を超えて働いていることになります。

ではなぜそんなことが起こっているのか? 僕が現場の先生方にお話を伺っていると、「残業しているという感覚すらないまま気づけば22時を回っている」と仰る先生が多いです。タスクが整理されたうえで定時を超えて働いているというより、退勤しようとしたまさにその時刻に、新しい仕事が割り込んでくる――そういう類いの長時間労働だと言います。

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