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キャリア・教育

誰が言い始めたかわからず、内容の真偽が不明瞭でも…なぜか《陰口やうわさ話》が絶えない職場の「致命的な構造」

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「陰口」「うわさ話」が社内に広まる過程と、その対処法を解説します(写真:やまたつ/PIXTA)
  • 武田 英彦 ピースマインド EAPコンサルタント 公認心理師・臨床心理士 キャリアコンサルタント
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これらを放置すると、職場の信頼関係が崩れ、社員同士の対立や孤立を招く恐れがあります。心理的安全性が損なわれることで業務への集中力やチームワークが低下し、生産性の低下にも直結します。さらに、誤解や不満が積み重なれば、ハラスメントや名誉毀損といった法的トラブルへ発展する可能性も否定できません。

(2)インシビリティの影響

このような現象は、「インシビリティ」の問題にもつながります。インシビリティとは、積極的に相手を傷つけようとする明確な悪意までは認められないものの、思いやりや配慮を欠いた失礼な言動を指します。

陰口やうわさ話は、その典型例といえます。表面的には雑談や情報共有のように見えても、当事者が不在の場で否定的な評価や憶測が語られることで、職場環境に悪影響を及ぼします。暴言や明確なハラスメントのようにわかりやすい攻撃ではないため見過ごされがちですが、これが常態化すると、対人関係は悪化し、心理的安全性は確実に損なわれていきます。

発言者にとっては軽い愚痴や共感を求める会話であっても、聞き手の受け止め方は一様ではありません。聞き手は表向きは同調していても、内心では「自分もいないところで同じように言われるのではないか」と不安を抱く可能性があります。

つまり、陰口やうわさ話は、直接の対象者だけでなく、その場にいる第三者の信頼感にも影響を及ぼします。

さらに、インシビリティは連鎖しやすい特性があります。軽微な失礼や無配慮な言動が許容されると、それを見聞きした周囲も同様の振る舞いをしやすくなります。小さな陰口が、より強い批判や排他的な言動へとエスカレートする可能性も否定できません。

会社として対応すべき「ヒアリング」と「報告」

すべての陰口やうわさ話に対して会社が介入することは現実的ではありません。しかし、悪質な言動や職場に混乱をもたらす恐れのある事案については、会社として慎重かつ適切に対応する必要があります。

(1)相談窓口対応の基本姿勢

設置義務があるハラスメント相談窓口には、陰口やうわさ話に関する相談が寄せられることもあります。相談対応は、主に「ヒアリング」と「報告」の2つを基本として行います。

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