脂肪肝改善は、厳しい運動を続けられる人だけのものではありません。
おいしく鶏むね肉を食べて、ちょっとだけ体を動かす。
その小さな積み重ねが、肝臓を守り、将来の健康につながっていきます。
あなたは大丈夫? ALT30超とMASLDセルフチェック
最後に、健康診断の結果から脂肪肝をチェックするポイントをお伝えしましょう。まず確認してほしいのが「ALT」です。
ALTは肝臓の細胞に多く存在する酵素で、肝細胞がダメージを受けると血液中へ漏れ出します。そのため、肝臓の状態を知る重要な指標になります。
ALTが30を超えたら一度医療機関に相談することをおすすめしています。ALTは脂肪肝の程度そのものを示す数値ではありませんが、30を超えるときは肝臓に異変が起きているサイン。なお、ALTのほかにASTという数値もあり、ASTとALTがどちらも30以下の基準値内であっても、ALTがASTより高い場合は脂肪肝の疑いがあります。
さらに「MASLD(代謝機能障害関連脂肪性肝疾患)」は、肝臓に脂肪が蓄積していることに加え、代謝異常を背景に持つ脂肪肝なので、次のうち1つでも当てはまると、MASLDの可能性があります。
腹囲 男性:94cm超
腹囲 女性:80cm超
空腹時血糖:100㎎/㎗以上
食後2時間血糖値:140㎎/㎗以上
HbA1c:5.7%以上
または2型糖尿病の治療中
収縮期血圧:130㎜Hg以上
拡張期血圧:85㎜Hg以上
または降圧薬を服用中
血清中性脂肪(空腹時):150㎎/㎗以上
または脂質異常症の治療中
血清HDLコレステロール値 男性:40㎎/㎗以下
血清HDLコレステロール値 女性:50㎎/㎗以下
または脂質異常症の治療中
これらに当てはまったからといって、すぐに深刻な病気になるというわけではありません。しかし、脂肪肝は自覚症状がほとんどないまま進行するため、「まだ大丈夫」と放置してしまうことがいちばんの問題です。
幸い、脂肪肝は生活習慣、なかでも食べ方を整えることで改善が期待できる病気です。健康診断の結果は、体からの小さな警告。ALTの数値や体重の変化を見逃さず、鶏むね肉を食事に取り入れるなど、今日からできることを始めてみてください。


