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「20代の持ち家率が過去最高」は本当に"明るい"ニュースか? "婚姻数半減"と並べた瞬間に見える「全く別の景色」

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家の鍵を持つ若い夫婦
「20代の持ち家率が過去最高」のデータは本当だ。だが、それだけを見ると…?(写真:voronaman/PIXTA)
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しかしながら、「過去20年間で、20代における婚姻数が半減した」という別のニュースと合わせると別の景色が見えてくる。確かに比率としての「持ち家率」は上昇しているかもしれないが、絶対数としての「持ち家数」自体にはさほど変化はない、とも言えるだろう。

要は、婚姻数という絶対数というか母数が半減している中での、持ち家「率」の倍増なので、住宅取得をする20代の数は、過去20年程度にわたって横ばいなのだ。

そう考えると、昨今いきなり若年層の意識が変わって、資産形成などを考えて住宅取得に走っているわけではなく、「過去何十年にわたって毎年コンスタントに一定数の住宅取得ニーズが生じている」、という話にすぎない。

浮かび上がるのは「格差」と「二極化」という現実

もっといえば、昨今の住宅価格の高騰や各種生活コストの上昇などにより、結婚ができるのは「ある程度の年収があり、超長期ローンを組めるような、社会的信用のある勤務先に勤めている層」に限られつつある。また多くの人は、住宅ローンを組むことはおろか、目先の生活費や家賃高騰に対する生活防衛で手一杯で、結婚どころではない。そういった側面も見えてくるのだ。

つまり、上記のニュースはもちろんデータとしては事実なのだが、そこから浮かび上がるのは、「資産形成に熱心な若年層」という前向きな話ではなく、「若年層における経済的な格差の拡大や婚姻機会の二極化」など、極めて暗めの話になってくる可能性すらある。

このように、とあるデータや情報に触れた際に、その情報なりをそのまま鵜呑みにするのではなく、日頃から自分の頭の中で咀嚼し、自分の中で意味のある情報というか知恵にまで昇華させることが生きるうえでは大切だ。

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