その先に待ち受けるのは「階段内の連絡業務が滞る」という事態。このような状況では団地内に人脈が築けず、自分自身の居場所も狭くしかねません。
会議の後、机の上にポツンと残されたレジュメを見て、ポンコツ理事長(私)は決意しました。
「C君に渡してあげよう、という人が誰もいないなら、私が渡してあげなくちゃ」
その晩、仕事帰りのC君をつかまえて、「理事会は10年に一度のご近所づきあいだよ」と伝えました。会議の資料を渡し、回覧板の回し方などをひと通り説明するうちに、C君の警戒心も少し和らいだようでした。
理事会に初出席のC君、深刻すぎるテーマを持ち込む…
こうして迎えた7月の第二回理事会。ついにC君が出席してくれました。
理事会の進行役はポンコツ理事長です。
私「じゃあ、次はC君。C君の階段で何か変わったことはありましたか?」
C君「はい。実は先日、うちの階段の住人が亡くなって……」
全員「え!」
C君が初出席にしては深刻すぎるテーマを持ち込みました。香典については、前理事長からの引き継ぎで、「辞退されるケースもあった」「お金がもったいない」などの理由で出金を控えたと聞いています。さて、私たちの理事会メンバーはどう感じるでしょうか?
話し合いの結果、皆さんご遺族には同情的。前年度とは方針が異なりますが、管理組合から香典を出すことになりました。理事長の仕事として、まず会計担当理事に香典(1万円)と香典袋の出金と手配を指示。香典袋には薄墨で表書きを、とお願いします。
