そんなスーパーワンは、2025年7月にイギリスで開催されたモータースポーツイベント「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード2025」でスポーツコンパクトBEV「スーパーEVコンセプト」として初披露。同年10月のジャパンモビリティショー2025で、「スーパーワン プロトタイプ」として世界初公開された。
そこで注目を集めたのが、往年の名車「シティ・ターボⅡ」をオマージュしたスタイル。シティ・ターボⅡとは、1983年にホンダが発売したホットハッチで、その筋肉質な見た目から“ブルドッグ”の愛称でも親しまれた昭和を代表する1台。
コンパクトカーの「シティ」をベースに、110PSを発生する1.2Lターボエンジンを搭載し、高出力を受け止めるために前後ブリスターフェンダーを装着した姿は、まさに軽乗用EVをベースにパワーアップ+ワイドボディ化したスーパーワンとリンクし、当時を知る50代以上の世代には突き刺さった。
また、そんなクルマ好きの親の影響を受けた20代をはじめ、アニメやゲームでスポーツカーに慣れ親しんだ世代も興味を持っただろう。最近はクルマに限らず、フィルムカメラや純喫茶などの“レトロ”がトレンドになっているし、好意的に受け取った若い人も一定数いるはずだ。
50代以上の男性から圧倒的な支持
スーパーワンは、そんな若い頃にスポーツハッチに乗っていた50代の男性をメインに、80年代や90年代のカルチャーに対して“エモい”と感じる20代前半の男性をサブのターゲットとしている。そしてスーパーワンが親子のコミュニケーションのきっかけ作りになってほしい、そんなホンダの想いが込められている。
5月21日に開催された発表会でホンダは、先行予約は7000台レベルに達していると説明。スーパーワンの販売計画目標は明かされていないが、想定を上まわる予約となっているとコメントした。ちなみに先行予約の約9割は男性、50代以上が過半数を占めるという。さらに少数ではあるが、若い世代からの予約も入っているとの話だ。
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【ボタン1つでパワーアップする「BOOSTモード」を搭載】
