5月16日、俳優の高畑裕太(32)が10年前の不祥事について長文の声明を発表した。2016年、地方での撮影期間中に滞在していたホテルで女性従業員に性的暴行を加えたとして逮捕され、その後不起訴処分となった一件について、自らの認識や当時の経緯を説明したものである。
高畑は声明の中で、女性と関係を持ったことは認めつつ、報道されたような性的暴行に該当する行為や怪我を伴うような暴力行為は行っていないと主張している。また、当時の報道と事実には大きな齟齬があったとし、これまで公にしてこなかった事情を明かすことで、今後の人生や表現活動に向き合っていきたいという意図を示している。
不起訴処分後もキャリアは激変
この声明を出した狙いは、ある程度は理解できる。高畑にとって、この事件は俳優人生を大きく変えた出来事である。事件当時、彼は有名女優である高畑淳子の息子として注目され、ドラマやバラエティ番組への出演を通じて、芸能界で急速に存在感を増していた。底抜けに明るく、屈託がなく、少し危ういほど前のめりなキャラクターは、テレビ業界が好む「ちょっとスキのある二世タレント」の典型だった。
だが、強姦致傷容疑で逮捕されたことで、彼のイメージは一気に反転した。このような場合、芸能人は法律上の結論だけで社会的評価が決まるわけではない。性加害にかかわる疑いが報じられた場合、たとえ不起訴であっても、世間では悪い印象が残り続ける。
高畑が声明で「当時の報道によって形成された私の印象が、そのまま現在まで固定化されている」と述べているのは、まさにそのことを表している。
その意味で、この声明には「自分のイメージを報道された内容だけで決定されたままにしたくない」という思いが感じられる。彼は現在も舞台などで表現活動を続けているが、関係者に過去の件が影響を及ぼすことがあるとも説明している。
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【不祥事後の芸能人が直面する独特の困難とは?】
