イラン情勢の長期化を背景としてナフサの供給が不安定となった結果、印刷用インクの溶剤や樹脂の品薄などで、食品のパッケージが通常通り製造できないような事態も起きている。
3月にはトイレットペーパーなどの駆け込み需要がみられていたが、4月の消費行動はどう変化したのだろうか。消費財の販売金額の伸びを、全国のスーパー、コンビニ、ドラッグストアなど約6000店舗の販売動向を追っている「インテージSRI+」から確認した。
「売り上げが伸びた」商品トップ30の顔ぶれ
2026年4月20日週の金額前年比ランキングでは、1位の「玩具メーカー菓子」が前年のおよそ2倍にまで伸びた。玩具メーカーが取り扱うおまけ付きの商品で、新商品の発売が重なり、販売金額を大きく伸ばした。ホルムズ危機との直接の関連はなさそうだ。
一方、ビニールやゴムなどを使う2位の家庭用手袋、食品の温めや保存などに使う3位のラッピングフィルム、主に食品保存バッグである6位の食品包装用品といったナフサ由来商品が上位に入っており、供給懸念や先高観が需要を押し上げたとうかがえる。

4月に急伸したのが8位の接着剤で、4月13日週、4月20日週と2週続けて、販売金額が前年より3割増加した。水まわりの住宅総合機器メーカーが、接着剤不足を一因としてユニットバスの受注を停止するという報道などを受け、供給懸念が高まったためと推察される。
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【そのほかの分野の動向は?】
