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ナフサ不足の影響はラップや手袋だけじゃない…ホルムズ危機下で「売れたもの」「売れなかった」商品トップ30

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ホルムズ危機下で「売れたもの」「売れなかった」商品は?(画像:編集部)
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前述の通り、家庭用手袋やラッピングフィルムなど、雑貨分野ではナフサ由来商品の伸びが目立つ。そのほかの分野の動向はどうだろうか。

飲料では、インスタントコーヒー、レギュラーコーヒー、日本茶が上位にランクインした。いずれも値上がり傾向の強い商品であるため、数量ベースの前年比から実需の動きをみてみたい。

世界的な抹茶ブームによる国内品薄を要因として価格が高騰している日本茶は、販売数量が減少した。一方、インスタントコーヒーは3月2日週以降、概ね前年を上回る傾向を維持した。イラン情勢の緊迫化を受け、物流や燃料などのコスト増で今後コーヒーの価格が上昇すると見込まれたため、コスパのよさを強みとするインスタントコーヒーで、値上がり前の駆け込み需要が起きたものと考えられる。

化粧品では、9位の美容液や14位のほほべに(チーク)など、以前から好調を維持していた商品が上位に並んでいる。ただ、原材料や容器などのコスト増による先高感が出ているため、一部では需要の前倒しも起きているものと見て取れる。

ラッピングフィルムでみられた備蓄需要の高まり

ランキング3位で、4月13日週には前年比176%にまで伸びたラッピングフィルムでは、消費行動がどのように変化しているのだろうか。全国の男女約7万人の生活者から買い物データを継続的に聴取している「インテージSCI」から、ラッピングフィルムの購入金額・購入率トレンドをみてみたい。ここでいう購入金額とは1カ月あたりの平均購入金額、購入率とは購入した人の割合である。

ラッピングフィルムは一度買えばまとまった期間使えるため、週別のトレンドでは変動が出やすい。それでも、3月30日週、4月13日週、4月20日週と、購入率は前年よりおよそ4割増加しており、通常時よりも多くの人が購入していることがわかる。

購入金額も3月9日週以降、前年を5%以上上回る高い状態を維持しており、4月13日週には前年比133%に達した。かさばらずに収納しやすいことから、備蓄を増やしている人も少なくないようだ。

足元では、ホルムズ危機の長期化が1つの要因とみられる商品価格の値上げ報道が相次いでいる。供給が確保できたとしても、コスト高による価格変動は需要に影響し得る。当面は、どの範囲にまで影響が広がっていくのか注視が必要と言えるだろう。

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【売れなかった商品ランキング】

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