「文化の違いや、表面的なことの違いはもちろんあるんですけど、根っこの部分は同じなんじゃないかなと思っています。アートに対する情熱は、みんなそれぞれ持っているし、それは国が違うからどうこう、というものではない気がするんです」
「見た目やイメージ、カルチャーの違いだけを見るのではなくて、その人の目を見て、その奥に何を持っているのかをちゃんと感じ取ることが大事なんだと思うようになりました」
それは、演技にもつながっている。
「もっと深いところに目を向けること。それが、演技を深掘りしたり、役を理解していくうえでも大切なんだと、その作品を通して学びました。スタッフの皆さんとのやりとりも含めて、本当に大きな経験でしたね。単身で一人だったからこそ、なおさら学ぶことが多かったです」
そして、30代をこう振り返る。
「30代は、そういうことを学べた10年だったのかなと思います。やっぱり、最後は心なんだなって」
「最後は心なんだなって」40代へ持っていくもの
では、40代はどんな時間になっていくのか。
「とにかく、チャレンジしていくことかなと思います。今まで学んできたことを、次にどう生かしていくか。それに尽きるのかなと」
「自分の目的地をある程度定めて、そこに向かうにはどう進むのがいいのかを考えられるようになってきました。もちろん、これからも障害物はたくさんあると思います。でも、それもちゃんと見ながら、避けるべきものは避けて、できるだけスムーズに進んでいきたい。そんな40代にしていけたらと思っています」
「最後は心なんだなって」
そう語る山下智久の言葉には、がむしゃらに走ってきた30年と、その先へ向かう40代のまなざしが重なっていた。
ヘアメイク/北 一騎 スタイリング/櫻井賢之[casico]
