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映画『君のクイズ』で脚光 "治安が悪い街"から激変した「川崎」の今と、「謎解き」が94億円規模で"全国に貢献"のカラクリ

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君のクイズ
「令和最大のクイズミステリー」という映画『君のクイズ』。ロケ地となったのは…(画像:映画『君のクイズ』公式Instagram @eigayourownquizより)
  • 古関 和典 ロケ地研究家、コンテンツツーリズム研究家
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そんな早押しクイズの1つのジャンルが「地理問題」であり、また、これらクイズ番組の賞品といえば「旅」でした。

筆者自身も、以前この「アタック25」で優勝し、運良くヨーロッパへのクルーズ旅行を獲得した経験の持ち主です。この景品が、いつか自分も出場して「ハワイ旅行」や「エールフランスで行くパリ・ニースの旅」に行きたいという強烈な憧れにつながったものでした。

このように、「クイズ」と「旅」は極めて親和性が高く、視聴者参加型のクイズ番組は隆盛を極めたのです。

緊迫した「早押しクイズ」シーンが描かれた本作(画像:映画『君のクイズ』公式Instagram @eigayourownquizより

「早押しクイズ」をブームにした立役者

さらに、「東大王」(TBS、17年〜24年)においては、前述の「高校生クイズ」出身の東京大学クイズ研究会のメンバーを中心とする「クイズプレイヤー」が登場しました。芸能人も入り交じりつつ、「知」を競い合う熱いシーンによって、クイズ界は新たなファンを呼び込みました。

そして、「早押しクイズ」を「競技スポーツ」や「エンターテインメント」のレベルまで発展・飛躍させた最大の功労者は、何と言っても「QuizKnock(クイズノック)」でしょう。

クイズノックは、「東大王」でブレイクし、本作にも出演しているクイズプレイヤーの伊沢拓司さんが16年にスタートさせた知識集団で、今年で10周年を迎えます。いわゆる「クイズプレイヤー」という言葉を世間一般にメジャーにしたのも、間違いなくこの集団です。

昨今のクイズブームの立役者である伊沢拓司さん(右)も出演しています(画像:映画『君のクイズ』公式Instagram @eigayourownquizより)

クイズノックの大きな柱と言えるのが、「ふくらP」さんがメンバーに加入してから活発化したYouTubeでの動画コンテンツ配信でした。

それまである種、近寄りがたい存在であったクイズプレイヤーの垣根を下げ、男子高校生の集まりのような和気あいあいとした一面を見せながら、彼らならではの豊富な発想で次々と良質なコンテンツを生み出しました。

「クイズのエンターテインメント化」の可能性を切り開き、多くのファンを魅了し続けています。

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【謎解きイベントの全国での市場規模は、約94億円】

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