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映画『君のクイズ』で脚光 "治安が悪い街"から激変した「川崎」の今と、「謎解き」が94億円規模で"全国に貢献"のカラクリ

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君のクイズ
「令和最大のクイズミステリー」という映画『君のクイズ』。ロケ地となったのは…(画像:映画『君のクイズ』公式Instagram @eigayourownquizより)
  • 古関 和典 ロケ地研究家、コンテンツツーリズム研究家
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また、多摩川の向こうには東京スカイツリーと東京タワーを同時に見ることができ、横浜方面はベイブリッジやランドマークタワー、さらに天気の良い日は、遠く富士山や東京湾アクアラインの向こうの木更津の街まで望むことができる絶景スポットです。

全国にファンの多い、川崎の工場夜景(写真:Naokita/PIXTA)

さて、本作『君のクイズ』の緊迫感を作り出すのが、「早押しクイズ」です。

司会者が読み上げる問題文を聞き、その読み方の癖や抑揚も含めた「場の雰囲気」を察し、その先の「確定ポイント」をいち早く見定め、自分の知識の引き出しから解答を探り当てる。そこまでの一瞬の出来事がドラマチックに展開します。

主人公で“クイズ界の絶対王者”と称される三島玲央を中村倫也さんが演じます(画像:映画『君のクイズ』公式Instagram @eigayourownquizより)

クイズと「旅」の意外な親和性

実は、このクイズ形式と「旅」の親和性は非常に高く、クイズによる地域振興の事例が多く生み出されているのをご存じでしょうか。

「アメリカ横断ウルトラクイズ」(日本テレビ、1977年〜92年、98年)は、早押しクイズというミクロの世界に、「旅」というスケールの大きい要素を加えた、今もクイズファンに語り継がれる伝説的な番組です。

残念ながら全17回で終了してしまいましたが、視聴者参加型のクイズ番組としての金字塔を築き上げました。そのDNAは現在の『全国高等学校クイズ選手権(高校生クイズ)』にも引き継がれています。

また、「パネルクイズ アタック25」(朝日放送、1975年〜2021年。現在は復活してBS10にて放送)は、早押しクイズにオセロゲームの要素を加えた独自フォーマットで、視聴者参加型クイズ番組としては異例の長寿番組となり、現在でも日曜午後の定番として親しまれています。

神木隆之介さんが演じるのは、“世界を頭の中に保存した男”と呼ばれる天才クイズプレイヤー、本庄絆(画像:映画『君のクイズ』公式Instagram @eigayourownquizより)

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【クイズ番組の賞品といえば「旅」】

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