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ライフ #国際結婚、そのあとで

腎臓は3%しか機能せず…死の淵から生還した《82歳女性》が回顧する"動乱の56年" 国際結婚、夫との別れを経た彼女の現在

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山内政子さん
スペイン人の夫を亡くして6年……。山内政子さん(82歳)の現在に迫る(写真:Ruben Garesさん撮影)
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「ずっと持っていられるものなんて、何もないでしょう。お借りしているのよ。だから、きれいにして、お返ししたい」

その「お掃除」を、政子さんは具体的なことから始めている。家中が雨漏りしたのをきっかけに、長いあいだ手をつけられずにいた夫の荷物を整理し始めた。

「今まで、夫の荷物を片付けられずにいたの。見ると、なんだか……ね。やっと、整理する気になれた」

フォトグラファーである義息子のモデルになることも(写真:Ruben Garesさん撮影)

「おいしい空気に、なりたい」

入院したあの日、病院のベッドで政子さんの頭をよぎったのは、整理されていない洋服ダンスだった。あれを片付けるまでは、死ねない——そう思った。

あれから、政子さんは少しずつ、片付けを始めている。洋服ダンスも、夫の荷物も、そして、自分の人生も。

「人って最後は、空気みたいに消えていくものだと思っているの。でも、おいしい空気と、まずい空気ってあるでしょう。私は、まわりの人にとって“おいしい空気”でいたいの」

取材の帰り際、夫がよく座っていたというベンチに、午後の光が差していた。

【前編はこちら】26歳で初対面の男と挙式し…勘当されても"国際結婚"した《82歳女性》の"激動の50年" 離婚も考えた夫を看取った理由は

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