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政治・経済・投資 #小幡績教授のアフターエコノミクス

「神なき現代」の人間は、ポジティブに未来の夢を語ることでしか生き抜けない…トランプは反逆する群衆の神か?

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宗教は指針を与えてくれる(写真:AP/アフロ)
  • 小幡 績 慶応義塾大学大学院教授
*2026年5月19日6:00まで無料の会員登録で全文をお読みいただけます。それ以降は有料会員限定となります。

INDEX

人生における最重要なイベントはすべて人を不幸にすることを見てきた。

結婚、就活、死。

死以外は、本来は、前向きなイベントに見えるし、夢が膨らむイベントだ、というのが世間一般の考え方だろう。終活も、死という、前向きさが微塵もないものを前向きなイベントに見せかけてごまかそうというものであり、ある種の知恵であり、「合理的」かもしれない。

これまでの連載はこちら

しかし、ここには、大きな根本的誤りがある。私に言わせれば、「学問的な」誤りがある。

それは、前向きであること、夢を持たせること。それこそが、人を不幸にするからである。これは、この連載で繰り返し言ってきたことである。

わかりもしない将来の効用関数の最大化が、そのど真ん中にあるからであり、必ず、それは失敗するし、夢だったはずが失敗するから、意思決定の過程で、もっとも苦しむし、結果も不幸なものになるのである。

唯一の救いは、逃げ道が残されていることである。

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