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"高市応援団"ではなかった「国力研究会」でうごめく権力の亡者たち、"先祖返り"が着々と進む自民党内部の暗闘

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自民党本部
「国力研究会」への参加議員が増え続けている自民党。その背後で起きている動きとは?(写真:ブルームバーグ)
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ガネーシャの会は、菅元首相が安倍政権の官房長官を務めていた15年に結成された組織。当時の当選回数が3回以下の若手衆院議員で構成され、坂井学前国家公安委員長や星野剛士元内閣府副大臣といった神奈川県連所属のメンバーが目立つのが特徴だ。

今回の食事会で注目されたのは、小泉防衛相が飛び入りで参加したことだ。小泉氏は24年と25年の総裁選に出馬し、25年は決選投票で高市首相に惜しくも敗退。国力研究会の発起人にも名前を連ねるが、来年の総裁選への意欲も失せていないようだ。

ガネーシャの会の食事会に飛び入り参加したという小泉進次郎防衛相(写真:編集部撮影)

そして、これに呼応してか、これまで役職を定めてこなかったガネーシャの会は、坂井氏を会長に選任。穂坂泰衆院議員が事務局長に就任することが明らかになった。

ある参加者は「ガネーシャの会は菅さんとの関係で集まった集団。横のつながりは希薄で、それ以外の目的はなかったはず。しかも、食事会には黄川田仁志さんも参加していた」と耳打ちする。

黄川田沖縄・北方対策担当相は高市首相の側近として知られる。ガネーシャの会が小泉氏を中心に一枚岩となるハードルは高いといえるだろう。

「先祖返り」する自民党の混乱

一方で、当初は「高市派の立ち上げか」とささやかれた国力研究会も、300人の入会を目指すものの、規模拡大による求心力の低下が予想されている。「結局は麻生さんがポスト高市の決定権を握るための議連だ」との声も聞かれる。

派閥のパーティー券問題をめぐって、24年1月に当時の岸田文雄首相が派閥解消を宣言してから2年余りが経った。その間に政権が2度変わり、いったん落選した「裏金議員」も復権した。

「政治は数」とは故・田中角栄元首相が残した言葉だが、これに「数は力、力は金」と続く。数を競う自民党は今、「先祖返り」をしているのかもしれない。そのための混乱はまだしばらく続くだろう。

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