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ライフ #再開発されない街

発展しないからこその"良さ"がある?都心近くなのに住環境良好「中井・落合」が新宿区なのに再開発されない事情

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中井・落合を通る山手通り沿いの街並み
新宿区なのに中井・落合が再開発されない理由とは?(写真:筆者撮影)
  • 坪川 うた ショッピングセンター研究家・ライター
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地区計画とは、地区の課題や特徴を踏まえ、住民が中心となって作成した地区の計画やルールを都市計画に位置付け、街づくりを進めるものである。

上落合中央・三丁目地区地区計画のリーフレットを開くと、地区計画の概要として「適切な隣棟間隔を確保し、相隣関係に配慮した良好な住環境の保全・創出及び防災性の向上を図る」「震災時のブロック塀等の倒壊による被害を防止する」などと書かれている。

中落合1丁目地区と上落合東部地区に関しては、地区計画は定められていないが、上落合中央・三丁目地区地区計画と同じような内容の「まちづくりガイドライン」が決められている。

木密地域は災害時の危険性が高く、それを解消するため、地権者の合意を集めて高層ビルに建て替えるような事例も存在する。六本木ヒルズがその一例だ。

木密地域から高層ビル再開発された六本木ヒルズ(写真:筆者撮影)

中井・落合では六本木ヒルズのような派手な再開発は実施されていないが、住民の手で安全・安心に暮らすための地道な街づくりが行われているのである。

新宿区のなかで最も長く農村だった街

中井・落合は新宿区内で最も長く農村が残っており、市街化が遅れた住宅地だ。だからこそ区の街づくり方針でも小さな拠点に分類され、住環境を整える地域とされている。そして各地区の住民によって、災害に強くより良い住環境の実現を目指した街づくりが行われている。

新宿区にありながら再開発されない中井・落合は、都心近くで良好な住環境を守り続けているのだ。

【前編】「新宿区なのに地味」「都民でも知らない人が多い」…新宿駅まで10分なのに再開発されない「昭和の風情が残る街」の"実態" では、新宿区にありながら中井・落合に再開発の波が及ばない理由について、ショッピングセンター研究家の坪川うたさんが豊富な写真とともにお伝えしている。
参考文献
東京都新宿区建築部都市整備室『新宿区の都市計画 1984』1985
新宿区『新宿区都市整備方針 安全で快適な、みどりのあるまちをめざして』1988
新宿区立新宿歴史博物館『新宿区の民俗 4(落合地区篇)』1994
新宿区『新宿区史』1998
新宿区『新宿区都市マスタープラン』2007
新宿区『新宿区まちづくり長期計画 都市マスタープラン』2017
新宿区『新宿区まちづくり長期計画 まちづくり戦略プラン』2017
上落合中央・三丁目地区まちづくりの会『上落合中央・三丁目地区 燃えない・壊れないまちを目指して<まちづくり提言・まちづくり構想>』2013
新宿区都市計画部 景観・まちづくり課『上落合中央・三丁目地区地区計画 リーフレット』2019
新宿区『新宿区の土地利用2024』2024

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