高市早苗首相を支援する新グループ「国力研究会」の旗揚げが決まった。発起人には麻生太郎副総裁や茂木敏充外相ら多くの党内実力者が名を連ね、派閥・旧派閥を超えての衆参議員参加を呼びかけており、来週の5月21日に初会合を開く見通しだ。
党内では「党内基盤が弱いとされる首相の強力な応援団になる」(幹部)との声が広がる。ただ、発起人を含めたグループの参加予定者には、いわゆる「反高市勢力」とみられている有力議員も少なくない。
政界関係者の間では「表向きは首相支援を掲げているが、内実は“呉越同舟”」(自民長老)などと“結束力”を疑問視する声も少なくない。加えて、「本当の狙いは、麻生氏がキングメーカーとして党に君臨するためのグループづくり」(政治ジャーナリスト)との臆測も広がる。
このように、唐突に表面化した「高市支援」を旗印とする新グループ結成をめぐっては、政界関係者の多くが「党内の権力闘争も絡んで、うさん臭さ満載」(自民党長老)と苦笑する状況となりつつある。
「初会合に高市首相は欠席か」で飛び交う臆測
5月7日に自民所属議員に配布された新グループの設立趣意書や入会申込書によると、略称は「JiB」。高市首相が就任前の昨年10月の自民党総裁選で使用したキャッチフレーズ「ジャパン・イズ・バック(日本は戻ってきた)」が由来だが、高市氏が親密さを強調するドナルド・トランプ大統領の代表的なキャッチフレーズ「MAGA(Make America Great Again(アメリカを再び偉大に)」の“コピー”とも映る。
設立趣意書では「政府と自民党は一体となって政策を実行する」としたうえで、「安全保障や資源・エネルギー分野の課題に取り組む」ことを主な設置目的に位置づける。21日の初会合にはアメリカのジョージ・グラス駐日大使を講師に招き、日米関係などについて議論する予定だ。
ただ、高市首相自身は出席を見送る意向とされ、「『高市応援団』との触れ込みとは裏腹の、複雑怪奇な党内権力闘争の“影”も感じさせる」(同)ものとなっている。
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【新グループが結成された経緯とは?】
