購買支援サイトを運営するカカクコムに対して、LINEヤフーと米投資会社ベイン・キャピタルの連合が買収を提案したことが12日、分かった。カカクコムを巡ってはスウェーデンの投資会社EQTも買収を検討しており、カカクコムは両者の提案を比較検討し、近く結論を出す見通しだ。
非公開情報だとして複数の関係者が匿名を条件に明らかにした。
関係者によると、LINEヤフーはベインと組み、カカクコムの全株取得を目指す。LINEヤフー連合は、同社の国内最大級ポータルサイト「Yahoo! JAPAN」と、カカクコムが運営する「価格.com」やレストラン検索サイト「食べログ」との相乗効果が大きいと判断した。EQTが買収を検討していることを受けて対抗提案に踏み切った。
関係者によると、カカクコムは、LINEヤフー連合とEQTの提案を比べ、どちらかが企業価値の向上に資するかを検討している。近く優先交渉先を決める見通しだ。
企業統治改革の進展や円安を背景に、日本企業が関わる合併・買収(M&A)は増加している。2026年の取引は今月12日までで総額39兆円と、通年で過去最高を更新した25年の同時期を7割弱上回っている。
カカクコムの時価総額は現時点で5782億円。ブルームバーグデータによると筆頭株主は20.6%を保有するデジタルガレージで、KDDIが17.7%、香港のアクティビストファンド、オアシス・マネジメントも17.2%の株式を保有している。
「買収提案を出したのは事実だ」
LINEヤフーの広報担当者は、ブルームバーグの電話取材に「買収提案を出したのは事実だ」と回答した。ベインの広報担当者は、「LINEヤフーと共同して非公開化を含めた提案書を提出しているが、詳細についてはコメントは差し控える」と答えた。
カカクコムに電子メールでコメントを求めたが、現時点で回答は得られなかった。
著者:布施太郎、谷口崇子、鈴木英樹
