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「"消えた死刑囚"を追う」資料集めに数十万円…戦後死刑囚のすべての情報を集め続けるデーターベース管理人「執念の理由」

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記者の取材に応じる笑月さん(2025年11月、東京都内で、弁護士ドットコムニュース撮影)
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──日本で死刑の議論が深まらない理由は?

多くの人にとって、死刑や犯罪は日常から遠い問題で、他人事です。興味がない人からすればどうでもいい話でしょう。

それに加えて、国は死刑について「よらしむべし、知らしむべからず」(*)という姿勢が強いと感じています。

実際には、死刑囚が最期にどういう状態で死ぬのかはさまざまなはずです。「死にたくない」と抵抗する人もいれば、深く反省して最期を迎える人もいるでしょう。

死刑囚の生活や思考も含めて、そうした実態をすべて公開したうえで、議論すべきだと思います。さらに、どんな事件を起こしたのかという情報もセットで示す必要があります。

でなければ、死刑囚が「かわいそう」という感情だけが先行してしまう。

少なくとも、被害者や遺族には情報を開示すべきです。それすらおこなわれていない現状には、国の傲慢さを感じます。

(*「よらしむべし、知らしむべからず」・・・「人民は政府の方針に従わせればよいが、その理由や道理を理解させる必要はない」という意味)
死刑囚に関するデータが載っているサイト「刑部」は、記者にとっても参考になっている(画像:弁護士ドットコムニュース)

「空白を埋める」戦後死刑囚の全記録へ

──今後の目標は?

戦後の死刑囚をすべて調べ上げることです。

誰が、いつ、どこで、どのような最期を迎えたのか──。その多くが今も空白だらけなんです。執行日すらわからないケースの方が多いくらいです。

少しずつでも、その空白を埋めていきたいと思っています。

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