この場合、政治上の主義の影響は社会支出に関する質問のときほど大きくなかったが、両陣営の違いは依然として明白だった。
極左の人は、貧しい国を助けるために自分の税金を費やすことを是認する割合が大きかったのに対して、極右の人は自分の税金をそのように使うことを不可とする割合が大きかった。
だが、またしてもつながりが自主性に優るのがわかった。極右の人が自分の税金を貧しい国のために費やすことに賛成する割合は、極左の人が反対する割合の2倍あった。
愛国心と忠誠心についての考え方
これまでのところ、左派の人はつながりを大切にし、右派の人は自主性を大切にするという考え方を、データは支持している。
だが、自分の集団とのつながりについてはどうなのか? 思い出してほしい。右派の人がつながりを優先するときには、愛国心と忠誠心のかたちを取ると私は主張した。
左派の人も愛国心と忠誠心を大切にするが、つながりのその面は、個人のつながりほど重要ではない。
愛国心についてのアメリカ人の態度には、こうした主張の証拠が見られる。調査者たちが人々に、愛国心はアメリカを強くすると思うかどうか尋ねると、答えは一貫してイエスがノーを上回った。
だが、極左では、イエスと答える人はかろうじて半数を超える程度だったのに対して、極右では、ほぼ全員が同意し、積極的に反対する人はほとんどいなかった。
なぜ左派の一部は、愛国心は良いという意見に反対するのか? この疑問に対する答えは、愛国心はアメリカを不寛容にするか、と調査者たちが訊いたときに明らかになった。
極左の人の3分の2が愛国心は不寛容のもとと考えている一方、極右の3分の2はその見方に同意しなかった。
右派の人にとって、自分の集団への忠誠心は至上であり、彼らはそのせいで、忠誠心には暗い一面があるとは考えたがらない。
左派の人にとっては、他の個人とのつながりが至上であり、そのせいで彼らは、集団とのつながりは個人のレベルでの代償につながるかどうかという疑問を抱くのである。
(翻訳:柴田裕之)

